6/5 中吉

この日はいつも職場にギリギリに滑り込んでいる自分も一本早い電車に乗った。

午後からどこそこ公園のトイレの見学会に行くという謎のイベントがあり、午前はトイレメーカーの講習会が開かれるのだという。

イベントには課長や管理職以上の人たちも参加しているのだが、私の班は自分以外が業務に手一杯で、一番班にダメージのなさそうな自分が槍玉に挙げられた。

講習会までに最低限の業務は終わらせておこうと早めに出勤したものの、講習のことについて聞きに行ったら、他の人が行くことになったからやっぱり行かなくていいと言われた。

なんじゃそら。私が行こうが行くまいが、職場としてはどうでもいいことなのだ。しかもこっちから聞くまで教えてくれないとか。

結局庁内で仕事をすることになった。異動前に担当してたイベント系の仕事について、後任から質問があり、広報グッズの置き場を教えるために別館まで一緒に行くときに、エレベーターで

「私さん、すっかり県職員ですね。」と唐突に言われ、少しうろたえてしまった。

トイレイベントにいかなったおかげで行者との打ち合わせができ、少し心配していたシゴトも前に進んだ。

昨日は最悪だったけど、最悪な日は2日連続で続かない、というのも、10年近く働いてきた中で経験上言えることのような気がする。